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チャートパターンの読み方 - 圧縮・確認・無効化
圧縮、ブレイクの維持、確認足、無効化価格をもとに、チャートパターンが売買に使えるかを判断します。
> 圧縮、ブレイクの維持、確認足、無効化価格がそろって初めて、売買に使えるパターンになります。
チャートパターンでは、価格レンジが狭まり、どちらか一方へブレイクし、そのブレイクが維持されるか失敗するかという流れの中で、売買の基準が作られます。実際のエントリーでは、形そのものの説明よりも、終値の位置、出来高、損切り基準のほうが重要です。
多くのパターンは4つの段階で読みます。ボラティリティが圧縮され、片側へブレイクを試し、そのブレイクが維持されるか失敗し、最後に無効化価格が決まります。この4段階がそろっていなければ、売買計画も成り立ちません。
そのためチャートでは、まず*圧縮-ブレイク-確認-無効化*が一本の流れとしてつながっているかを確認します。この順序が途切れるなら、そのパターンは観察対象にとどめ、ポジションにはつなげません。

まず圧縮が形成されている必要があります
売買に使えるパターンの多くは、ボラティリティの圧縮から始まります。高値と安値の幅が狭まる、同じ価格帯で何度も抑えられる、出来高が減少して次のボラティリティ拡大を待っている、という状態です。
圧縮がなければ、そのパターンは単に線を引いただけにすぎません。三角持ち合いのように見えても、高値と安値が大きく振れているなら、方向感がまだ整理されていない相場です。ダブルボトムのように見えても、2つの安値の間の反発が弱ければ、需要はまだ確認されていません。
基準はシンプルです。直近20本の平均値幅と比べて、現在のパターンのレンジが縮小しているかを確認します。レンジが縮小していないなら、ブレイクシグナルとして使わず、観察の段階で止めておくほうが安全です。

ブレイクを維持できなければ、反対方向を優先します
上限をブレイクしたものの終値が再びレンジ内へ戻るなら、追随買いをした参加者が捕まっている状態です。反対に、下限を一度割り込んですぐ回復するなら、追随売りをした参加者が捕まっている状態です。ここからは、最初のブレイク方向よりも反対側の動きを重く見ます。
その後の確認手順は単純です。インサイドバーのだまし、ダブルトップの2つ目の高値失敗、ヘッドアンドショルダーの右肩失敗は、いずれもブレイクの試し、終値の回帰、反対方向の確認足、無効化価格という同じ順序で点検します。
一般にウィップソー(Whipsaw)やストップ狩りと呼ばれる動きの多くも、この局面で起こります。価格がラインをわずかに越えた瞬間よりも、再びレンジ内に戻ったあと、どの価格帯に損切りが集中しているかが次の流れを決めます。失敗したブレイクを確認したら、次はボックスの中央値と反対側の境界を先に見ます。
> 直近30本の中で、高値と安値の幅が40%以上縮小した圧縮局面を探します。
> 価格が上限を足の途中でブレイクしたものの、同じ足または次の足の終値がレンジ内へ戻ります。
> 次の足が圧縮レンジの中央値を下回って引けたら、追随買いの失敗と見てショート候補を検討します。
> 損切りは失敗ブレイクの高値から0.3 ATR上に置きます。
> 価格が再び上限の上で2本連続の終値を作ったら、シナリオ失敗と見て手仕舞います。

確認とは、市場が新しい価格帯を受け入れたかを点検する手順です
確認とは、市場が新しい価格帯を受け入れたかを点検する手順です。「上に行きそうだ」という感覚だけでは足りません。上限ブレイクであれば、ブレイクラインを上回る終値、次の足での維持、出来高の拡大が最低条件になります。3つの条件のうち1つでも欠けるなら、まだエントリーする段階ではありません。
確認足の大きさも点検する必要があります。ブレイク足が直近20本の平均値幅の2倍を超えるなら、すでに動きすぎている可能性があります。この場合は追随せず、再テストを待つほうがよいでしょう。反対に、ブレイク足が小さすぎ、出来高も伴っていないなら、市場がその価格帯を認めたとは見なしにくいです。
実戦での「確認後にエントリー」は遅い行動のように見えても、無駄な損切りを減らすための過程に近いものです。確認が弱ければ、形が整っていても観察対象にとどめ、確認が強いときだけエントリー候補に入れます。

無効化価格がなければ、パターンは観察対象にすぎません
パターンを見つけたということは、どこで間違いだったと判断するかも分かっている、という意味でなければなりません。無効化価格が決まっていないパターンは売買計画にはならず、ただチャートを眺めているだけです。
三角持ち合いは、最後のスイングの反対側へ外れたら間違いと見ます。ダブルボトムは、2つ目の安値を割り込んだら間違いと見ます。ヘッドアンドショルダーは、右肩の高値を回復すると下落シナリオが弱まります。パターンごとに表現は異なりますが、原理は同じです。
最もよくあるミスは、エントリー条件だけを先に決めて、どこで間違いと見るかを後回しにすることです。損切りを決めるのが遅れると、判断がパターンの形に引きずられ、価格がパターンを否定してもポジションだけが残り続けます。
無効化は損切り価格と同じ場合もあれば、異なる場合もあります。たとえば、上位時間軸のシナリオはまだ有効でも、短期のエントリーは損切りになることがあります。この2つを区別しないと、「分析は合っていたのに、自分のポジションだけ刈られた」という状況が繰り返されます。チャート上には、大きな見立てが崩れるラインと、ポジションの損切りラインを、別々の2本のラインとして表示します。

上位時間軸がパターンの重みを決めます
5分足に現れたダブルボトムが日足の下落トレンドの途中にあるなら、反転として見るべきではありません。短期的な反発候補程度に見るほうが適切です。反対に、4時間足の需要帯の上で15分足のダブルボトムが現れたなら、エントリータイミングとして使える余地が出てきます。同じ形でも、位置が変われば期待値は変わります。
そのため、パターンを見つけたら、ひとつ上の時間軸で3つを確認します。価格が大きなサポート・レジスタンス付近にあるか、大きなトレンドと同じ方向にあるか、直近のボラティリティが低下したあとに作られた構造か、です。3つすべてがそろえばパターンの重みは増し、1つも合わなければ短期のスキャルピングシグナル程度として扱います。

売買可能なパターンは、次の行動を絞り込みます
売買可能なパターンは、次に取る行動の選択肢を減らしてくれます。ブレイクが維持されたら何をするか、再びレンジ内に戻ったら何を捨てるか、どの価格を抜けたらそのパターン自体が終わるかを、あらかじめ決められるからです。
チャートの前では、4つの質問を順番に投げかけます。圧縮はあるか、ブレイクは維持されたか、または失敗したか、確認足はあるか、無効化価格は近いか。この4つがすべてそろったときだけ、そのパターンを売買可能な構造として認めます。
