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ヘッドアンドショルダー - 右肩を重視する
ヘッドアンドショルダーをネックライン割れの追随エントリーとしてではなく、右肩を基準にした低リスクな仕掛けと無効化条件で捉えます。
> ヘッドアンドショルダーで入る前に、まず*右肩からの損切り幅*を決めます。ネックラインを追いかけるのはその後です。
ヘッドアンドショルダーは代表的な反転パターンです。左肩、頭、右肩、ネックラインがはっきりしているため、一見すると見つけやすい形に見えます。しかし実際のトレードでは、ネックライン割れを追いかけた結果、損切り幅が大きくなりすぎるケースが少なくありません。
頭が最も高い高値である、という事実だけでは十分ではありません。右肩が頭より低い位置で止まり、その後にネックラインを割り込んで初めて、高値を更新できない下降構造として定着します。
そのため、損切り幅は右肩の段階で先に計算し、ネックライン割れは次の確認シグナルとして使います。ネックラインで初めて入るトレードは損切りが遠くなり、リスクリワードが崩れやすくなります。

右肩は低い高値でなければなりません
右肩が頭の近くまで再び上昇するなら、買い圧力がまだ強く残っているサインです。良いヘッドアンドショルダーでは、右肩が頭より明確に低く、できれば左肩と同程度か、それより少し低い価格帯で反発が止まります。
右肩の出来高も重要な手がかりです。頭を形成したときより出来高が減った状態で反発が止まるなら、買い手の力が落ちていると見られます。価格は上に反発しているのに参加者が減っている、典型的な弱気シグナルです。
この時点で損切りの基準はすでに決まります。右肩の高値を回復したなら、下落と見た判断は誤りだったと考えます。したがって、この基準が近いときに限って、パターンはトレード可能な構造として機能します。

ネックライン割れは確認の段階で、エントリーはその次です
ネックライン割れは、パターンが市場に広く認識される瞬間です。そのため、ブレイク足の終値付近で追随して入ると、すでに価格がかなり下がっていることが多くあります。損切りは右肩の上、エントリーはネックラインの下になるため、リスクリワードは急速に悪化します。
ネックライン割れをエントリーシグナルとして使う場合は、ブレイク足そのものの大きさも確認します。ブレイク足の値幅が直近20本の平均の2倍を超えるなら、追いかけずにリテストを待つほうがよいでしょう。
リテストでは、ネックラインがレジスタンスに転じるかを確認します。価格がネックラインまで戻った後、再びその下で終値をつけるなら、捕まった買い手の売り圧力が確認されるからです。
ネックライン割れ直後の追随は、よく「最も遅れて飛び乗る」位置だと言われます。誰もがパターンを確認したタイミングなので心理的には安全に感じますが、実際の損切り幅は遠く、戻りのリスクはむしろ大きくなります。さらにブレイク足が大きすぎると、利益を確定する買い手の売りと、遅れて入ったショートの損切りが同じ価格帯に重なりやすいため、リテストを待って入るほうが有利です。
> 上昇トレンドの後、頭が最高値をつけ、右肩が頭より低い高値で止まります。
> 右肩の反発時の出来高は、頭の局面より減少します。
> ネックラインを終値ベースで割り込み、ブレイク足の値幅が直近20本の平均の2倍以下なら、ブレイク足の終値または浅い戻りでエントリーします。
> ブレイク足が大きすぎる場合は、ネックラインのリテストでレジスタンスを確認してからエントリーします。
> 損切りは右肩の高値の上に設定します。
> 価格がネックラインの上で2本連続して引けるか、右肩の高値を回復した場合は、下落と見た判断を取り下げます。

逆ヘッドアンドショルダーは右肩の高い安値がカギです
逆ヘッドアンドショルダーは、下降トレンドの終盤に現れる反転構造です。頭が最も低い安値をつけ、右肩がそれより明確に高い安値で止まって初めて、売り手がさらに安い価格を作れなかったことが確認されます。
> 下降トレンドの後、左肩、より低い頭、より高い右肩が順に形成されます。
> 右肩の安値は、頭の安値より少なくとも1 ATR以上高い位置に形成されます。
> ネックラインを終値ベースで上抜けし、次の1-5本以内にネックラインのリテストが入ります。
> リテスト足がネックラインの上で引けたらエントリーします。
> 損切りは右肩の安値の下に設定します。
> 価格がネックラインの下で2本連続して引けた場合は、ブレイク失敗です。

最もよくある落とし穴は、完璧すぎる形です
あまりに完璧に見えるヘッドアンドショルダーは、すでに多くの市場参加者が同じように見ている可能性が高いです。全員が同じネックラインの下に損切りやエントリーを置くと、いったん割り込んだ後に戻りが入る展開がむしろよく起こります。
もう一つの落とし穴は、傾きの強いネックラインです。ネックラインが急角度で下がっている場合、ブレイクシグナルは遅れやすく、目標値の計算も過大になりがちです。このような場合は、ネックラインそのものよりも、右肩の失敗と直近スイング安値の割り込みを重視します。
右肩が形成される間の出来高の流れも併せて確認します。頭の局面で大きな出来高を伴った一方、右肩の反発で出来高が減っているなら、買い手の再挑戦が弱まっている状態と見られます。反対に、右肩で出来高が再び強く入り、頭の高値付近まで上昇するなら、まずトレンドが再び息を吹き返す可能性を確認すべきです。この場合はヘッドアンドショルダーと判断しません。
右肩の基準を割り込んだら、その形は終わりです
ヘッドアンドショルダーの無効化基準は曖昧にしてはいけません。下降型なら右肩の高値回復、上昇型なら右肩の安値割れがその基準です。ネックラインを再び回復する動きも、明確な失敗シグナルと見ます。
無効化基準を緩めてしまうと、ヘッドアンドショルダーの利点はすぐに失われます。ヘッドアンドショルダーは反転シグナルであると同時に、リスクを管理するための枠組みです。だからこそ、右肩の基準が崩れた瞬間に、その枠組みも終わります。