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トレード心理
トレード心理シリーズ全14編から、必要な回を選んで始められます。
バックテストでは勝てるのに実売買では勝てない理由 — シグナルと執行の差
バックテストの良好な期待値は売買ルールによるものです。実際の損益はルールをどれだけ守ったかで変わり、その差はRで測定できます。
プロスペクト理論と損失回避 — 損失の痛みは利益の喜びの2倍以上
人は基準価格からの損益を感じ、損失側をより強く評価します。勝ち負けの平均Rと保有時間から非対称性を確認できます。
処分効果 — 利益を急いで確定し、損失を長く抱える
勝率が高くても出口の習慣が非対称なら口座は減り得ます。平均保有時間と利益・損失の実現率で確認します。
アンカリングとナンピン — 建値への執着が検証済みの損切りを遠ざける
損切りの先延ばしとナンピンは、自分の建値を市場の基準にしてしまうことから生じがちです。取引記録の三つの数値でコストを確認します。
FOMOによる追いかけ買い — 遅い入口は取引前に損益比を削る
方向の判断が正しくても、追いかけた入口にはコストがあります。シグナル価格からの距離をRで測り、失った損益比を確認します。
リベンジ取引と過剰売買 — 損失後の追加取引が期待値をマイナスに変える
損失後に入口の基準が緩み取引回数が増えると、一件ごとのコストが積み重なり、プラス期待値のシステムも実売買ではマイナスになり得ます。
ギャンブラーの誤謬とホットハンド — 独立した取引を意味ある連続と誤解する
連敗後の賭け増しも連勝後の過信も、結果の順序が次を予測すると仮定します。取引記録のラン検定でその仮定を調べます。
群集心理と社会的証明 — 極端な偏りは自動的な反転シグナルではない
一方向への偏りに逆らう取引は反転付近では当たり、トレンド中は何度も外れます。極端な期間の条件付き期待値を測ってから判断します。
確証バイアス — 根拠を増やしても方向の的中率は上がらず確信だけが強まる
チャートの根拠を増やしても予測の精度は上がるとは限りません。インサンプルとアウトオブサンプルの期待値、根拠数と実現Rの関係を比べます。
最近性バイアス — 正常な連敗をシステム故障と見誤る
検証済みのプラス期待値のシステムにも長い連敗は起こります。予想される連敗の長さとシステム変更の頻度を比べてから、故障と判断します。
後知恵バイアス — 完成したチャートは明快でも右端は不確か
バックテストの完成チャートが明快に見えるのは結果を知っているからです。バーリプレイでの判断との一致率と損失後に加えたルールの数で偏りを測ります。
過信とコントロール幻想 — 少ない勝ちの標本が賭けを大きくする
短い連勝を実力とみなし、市場を制御できると感じると、賭けが適切なケリー上限を超えます。標本数と取引リスクのばらつきから見抜けます。
取引日誌をデータセットにする — 偏りは約定記録に残る
利確が早いという感覚だけでは証拠になりません。すべての約定に設定と予定した1Rを付ければ、設定別の期待値と実現率で偏りを測れます。
事前の約束と合格基準 — 判断が固まる前にルールを決める
エントリー、決済、サイズ、棄却条件を取引前に固定すれば、執行時の裁量が減り、そのコストをルール遵守率から測れます。