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リスク管理

リスク管理シリーズ全11編から、必要な回を選んで始められます。

期待値 — 勝率が高くても損をする理由

勝率は期待値を決める変数のひとつにすぎません。損益比と組み合わせた期待値でシステムを評価し、サンプル数とトレード回数もあわせて確認します。

ポジションサイジング — 1回の取引でいくらリスクを取るか

口座を守れるかどうかを左右するのは、1回で失う金額です。数量は損切り幅から逆算し、相関の高いポジションはまとめて1つのベットとして扱います。

損切り位置 — ボラティリティが決める水準

損切りは、エントリー根拠が崩れる価格です。固定%ではなく、チャート構造とATRから損切り幅を逆算し、1Rを定義します。

レバレッジとポジションサイズ — 倍率は清算価格までの距離を、1Rは損切り幅と数量が決めます

レバレッジは証拠金の効率を決め、ひとつの取引の実際のリスクは損切り幅と数量が決めます。同じ1Rを保てば倍率は清算価格までの距離だけを変え、高倍率の本当の危険は、清算価格が損切りよりもエントリーに近づく瞬間にあります。

清算価格の計算 — レバレッジは清算価格までの距離を決める

レバレッジは清算価格までの距離を決めます。損切りラインが清算価格より遠くにあると、損切りは実行されず清算が先に来ます。エントリー前に、清算価格が現在値から何%離れているかをまず計算する方法を扱います。

Cross Margin と Isolated Margin — 一つのポジションの清算が口座全体を空にする分岐点

Cross Margin は清算を遅らせる代わりに、一度の出来事で口座全体が消える経路を開きます。損失が口座のどこまで届くかを基準に、二つのモードを選び分ける方法を扱います。

破産確率 — 口座が生き残れるかを決めるのはサイジングです

同じ勝率と損益比でも、1回あたりのリスク比率を大きくすると破産確率は非線形に跳ね上がります。期待値がプラスでも、サイジングが大きければ一度の連敗で回復不能なドローダウンまで落ち込みます。

最大ドローダウン — 戦略を運用し続けられるかを決める限界線

最大ドローダウンは、過去の損失を記録しただけの数字ではありません。その戦略を運用できるかどうかを決める、資金面と心理面の限界線です。回復は非対称であり、実運用のドローダウンはたいていバックテストより深くなります。

ドローダウン回復の算数 — 50%失うと元本まで100%必要になる非対称性

損失率と回復率は対称ではありません。ドローダウンが深くなるほど、元本回復に必要なリターンは加速度的に大きくなります。複利では、深いドローダウンを防ぐ管理こそが最優先のレバレッジになります。

ケリー基準 — 数学的に最適な比率が実戦では常に大きすぎる理由

ケリー基準の「最適」は、長期の複利成長率が最大になる一点を指します。その点にぴたりと立つには勝率と損益比を正確に知る必要がありますが、トレードでは両方とも推定値であり、少し甘めに見積もられただけで過大ベットになります。そのため実戦では half-kelly 以下に削って使います。

相関とエクスポージャー — 銘柄数を増やしても分散にならない理由

アルトを5銘柄ロングで持つのは、BTCの方向に5回ベットしているのと同じです。合算エクスポージャーを資産クラスと方向で見る見方を解説します。