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ジグザグ — C波の長さで変形を見分け、次の動きを予想します
ニーリーのジグザグは、B波の深さとC波の長さで一般・未達型・延長型に分かれます。短いCの後に来るべき動きを、BTC・ETHの実データで確認します。

C波の長さとB波の深さでジグザグの変形を見分け、Cが短く終わったときは次の動きの予想を変えます。
第9回では、B波がA波の61.8%以上を戻したらフラットの候補と見ることを確認しました。ジグザグ(Zigzag)はその反対側にある修正波です。B波がA波の61.8%以内で終わり、構造は5-3-5です。A波とC波が推進波(:5)、B波が修正波(:3)という意味で、:5と:3は第4回の構造記号です。
ジグザグを説明するとき、C波がA波と同じ長さになるか、少なくとも80%は進まないと修正が終わらないと言うことがあります。この80%は、グレン・ニーリー(Glenn Neely)の本にも、この記事で確認した公式Q&Aにもない基準です。この数字を修正が終わる条件に使うと、Cが短く終わったジグザグをまだ進行中の修正と見てしまいます。
ニーリーはC波の長さをA波と比べてジグザグを三種類に分け、どの区間に入るかによって、パターンが終わった後に市場が見せるべき動きも変わると考えます。2024年8月のBTCの上昇ジグザグの候補は、C/Aが64.9%でした。80%に届きませんが、ニーリーの基準では一般的なジグザグの区間に入ります。

ジグザグは、B波がA波の61.8%以内で終わる5-3-5です
三本の脚がABCに見えるからといって、すぐにジグザグと数えてはいけません。ジグザグには最低条件が三つあります。
- A波の位置:A波の前に一段階大きな推進波があるなら、A波はその推進波を61.8%以上戻してはいけません。
- B波の最小:B波はA波を1%以上戻さなければなりません。
- C波の進行:C波は、ほんの少しでもA波の終わりを超えなければなりません。
ここにB波の上限が付きます。B波の終わりは、A波の値幅の61.8%以下の戻しになければなりません。B波の中の一点が61.8%を一時的に超え、終わりはその内側に戻る形は認められます。終わりまで61.8%を超えたらジグザグにはなれず、フラットを検討します。時間の条件は本の後に出ました。ニーリーは2008年Q&Aで、フラットとジグザグのB波はA波より短い時間で終わることはできないと述べました。
図のBTCの候補を測ると、価格の条件と2008年の時間の条件をどちらも満たします。時間は波動チャートの点の間隔で数えます。日足波動チャートは足ごとに点が二つなので、一日が二マスです。
| 脚 | 動き | 値幅 | A波比 | 点の間隔 | 実際の時間(1時間足) |
|---|---|---|---|---|---|
| A | 8月5日 49,000ドル → 8月8日 62,745ドル | 13,745ドル | 基準 | 6マス | 3.7日 |
| B | 8月15日の56,079ドルまで下落 | 6,667ドル | 48.5% | 14マス | 6.9日 |
| C | 8月25日の65,000ドルまで上昇 | 8,921ドル | 64.9% | 20マス | 10.1日 |
B波はA波より長くかかり、C波はAの終わりを2,255ドル超えました。ただし、この記事の測定ツールはA波とC波が実際に:5かを判定しません。この測定だけでは、ジグザグの候補だというところまでしか言えません。
C波の長さは三つの区間に分かれます
ジグザグの変形は、C波がA波に比べてどれだけ長いかで決めます。
- 未達型:C波がA波の38.2%以上、61.8%未満です。
- 一般型:C波自体の長さがA波の61.8%以上で、161.8%の上限の内側にあります。
- 延長型:C波が161.8%の上限を超えます。
下限の61.8%はC波自体の長さで測ります。161.8%の上限をどこから測るかは、本の中で二通りに書かれています。一般型の条件を説明する文はA波の終わりから測り、延長型の節と11章はC波自体の長さをA波の161.8%と比べます。この記事では、延長型の節・11章・2021年Q&Aが共通して使う、より厳しいC波自体の長さ÷A波で判定し、A波の終わりから測った値は参考としてだけ書きます。
本の後の2021年Q&Aは、一般的な限度を別に示しました。フラットとジグザグのC波は、価格でA波とB波の大きいほうの約161.8%、時間でA+Bを超えず、例外はトライアングルとターミナルだけです。ジグザグはBがAより小さいので、この限度はC波自体の長さがA波の約161.8%以内という意味です。
8月のBTCの候補は、一般型の下限と2021年の限度をどちらも満たします。
- 下限:C/A 64.9%で、一般型の下限61.8%を超えます。
- 2021年の価格の限度:CをA・Bの大きいほうで割った値も64.9%です。
- 2021年の時間の限度:C波の20マスがA+Bの20マスと同じで、限度の内側です。境界に触れた値で、実際の時間ではA+Bの0.96倍です。
CがAの80%に届かないという理由で、この修正をまだ進行中と見る根拠はニーリーのルールにありません。
未達型ジグザグは、全体の81%の戻しが出て初めて確認されます
C波が短く終わったら、修正がまだ終わっていないと見る解釈があります。ニーリーは短いCを反対方向の力が強いという意味に読み、その力が実際の価格に出て初めて未達型と呼びます。C/Aが38.2〜61.8%というだけでは、未達型は確定しません。パターンが終わった後、市場がジグザグ全体の値幅の81%以上を戻さなければならず、100%以上戻す場合のほうが一般的です。未達型はトライアングルの一つの波か、その一部である可能性が非常に高いです。
BTCの下落区間二つを未達型の候補に置くと、比率はどちらも未達型の区間です。
| 候補 | A波 | B波の終わり | C波の終わり | B/A | C/A | 点の間隔(A・B) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年12月 | 12月17日 108,353 → 12月20日 92,233ドル | 12月26日 99,964ドル | 12月30日 91,530ドル | 48.0% | 52.3% | 7マス・11マス |
| 2026年5〜7月 | 82,850 → 59,131ドル | 67,292ドル | 7月1日 57,800ドル | 34.4% | 40.0% | 60マス・20マス |
2024年12月の候補は81%の条件を満たせませんでした。81%の戻しのラインは105,157ドルでした。反発は2025年1月7日の102,724ドル、全体の66.5%で止まりました。1月9日には91,204ドルでCの終わりを下に割りました。この区間を未達型ジグザグと見たカウントは捨てます。
81%の戻しの期限は本に書かれていません。この記事では、Cの終わりが割られる前に81%に届いたかで記録します。Cの終わりが割られたら、その点をCの終わりと置いたカウントは成り立たないからです。同じ区間を、第4回ではジグザグの記号の並びを示す例として使いました。記号の並びが合っていても、未達型なら事後の81%の戻しが必要で、この区間はその条件から外れます。
2026年5〜7月の候補は、事後の動きが未達型の説明と同じでした。
- 81%ラインの突破:8月21日に79,500ドルまで上がり、81%ラインの78,091ドルを超えました。
- 最大の戻し:9月21日の87,396ドルで、全体の118.1%です。
ところが、B波が20マスでA波の60マスより短いので、2008年の時間の条件で不合格になります。戻しは未達型が予告した動きと合いますが、A-B-Cの配置そのものを見直すべき候補です。

Cが161.8%を超えたら、まず推進波を疑います
C波が長く伸びると、単に強いC波と見てしまうことがあります。延長型ジグザグは変形の中で推進波に最も似ていて、たいてい完成した後でなければ確認できません。現れる位置も狭いです。ほとんど常にトライアングルかターミナル・インパルスの中の一つの波として現れ、収束トライアングルならe波を除くほかの脚、拡大トライアングルならa波を除くほかの脚のどれにもなりえます。
C波がA波の161.8%を超えたら、この三つの波が推進波の1-2-3波である可能性が非常に高いので、まずその可能性を見ます。区別の基準は戻しです。延長型なら、市場はCの終わりを超える前にC波の61.8%以上を戻さなければならず、そうでなければ推進波として続く可能性が高いです。
この変形は2021年の一般的な限度と合いません。2021年Q&AはCの限度の例外をトライアングルとターミナルだけに置き、延長型ジグザグには触れていません。延長型ジグザグが現れる位置と例外の範囲は重なりますが、延長型ジグザグを維持するか廃止するかを明らかにした公式資料は、この記事では見つけられませんでした。
2022年3〜5月のBTCの下落がこの衝突を示します。
- A波:3月28日 48,190ドル → 4月18日 38,537ドル
- B波:4月21日の42,976ドルまで
- C波:5月12日の26,700ドルまで
同じC波を三つの方法で測ると、結果が違います。
| 測定方法 | 値 | 判定 |
|---|---|---|
| C波自体の長さ ÷ A波(延長型の節・11章) | 168.6% | 161.8%を超える |
| A波の終わりからC波の終わりまで ÷ A波(一般型の条件) | 122.6% | 参考値(判定には使わない) |
| C波 ÷ A・Bの大きいほう(2021年Q&A) | 168.6% | 約161.8%の限度を少し超える |
判定基準であるC波自体の長さでは161.8%を超えるので、延長型か推進波かは事後の動きで見分けます。反発は5月31日の32,399ドルで止まり、C波の35.0%を戻した位置でした。6月12日には26,560ドルでCの終わりを割りました。延長型の条件である61.8%の戻しのライン36,759ドルに届かなかったので、本の基準では推進波の1-2-3波のほうをまず検討します。B波の時間も6マスでA波の41マスより短く、2008年の条件で不合格になります。

ダブル・トリプルジグザグはX波でジグザグをつなぎます
ジグザグが一つ終わったからといって、修正全体が終わったとは限りません。X波をはさんでジグザグがもう一つ続けばダブルジグザグ、さらに二つ続けばトリプルジグザグです。修正波の中で一時的に推進波のように見えうるのは、ジグザグとこの複合型だけです。最初の修正がジグザグなら、X波はたいていモノウェーブ・フラット・トライアングルです。ダブルジグザグは、5波延長のターミナルの最後の部分でなければ、次の波にすべて戻されません。
X波には2020年の改訂で時間・モノウェーブの数・価格の上限ができ、本と衝突する部分はこの改訂に従います。詳しい条件は第12回で説明します。ジグザグが終わった後、そのジグザグ全体を61.8%未満戻した動きの次に同じ方向の5-3-5が再び始まったら、この記事ではダブルジグザグの候補も一緒に置きます。
未達型候補の81%ラインはエントリーの根拠として弱いです
81%の戻しは未達型を確認する条件です。確認される前の候補でこのラインを目標に使うとどんな数字が出るかを、ETHの候補で見ます。
以下は売買計画の一例です。ニーリーのパターン判定ルールとは別物です。
- エントリー条件:下落ジグザグの候補のB/Aが61.8%以下、C/Aが38.2〜61.8%、Bの時間がAの時間以上です。ETHの2025年12月10日 3,447.44ドル → 2026年2月6日 1,747.80ドル → 4月17日 2,464.91ドル → 6月6日 1,505.68ドルで、B/A 42.2%、C/A 56.4%、Bの時間は点の間隔141マスで、Aの115マスより長いです。
- エントリー:Cの開始点2,464.91ドルを再び超えたら買います。8月21日UTC基準午後10時に超え、Cの終わりから76.7日後です。
- 損切り:Cの終わり1,505.68ドルの下に置きます。エントリー価格から38.9%の距離です。
- 目標:全体の81%の戻しのライン3,078.51ドルです。エントリー価格から24.9%の距離なので、損益比は0.64倍です。
- 無効化:81%ラインに届く前にCの終わりを割ったら、未達型のカウントを捨てます。
損益比が1倍に届かないので、このエントリーはしません。この候補は9月21日に2,807.34ドルまで上がり、全体の67.0%を戻しました。10月21日の終値は2,473.76ドルで49.9%の位置にあり、81%はまだ確認されていません。
この候補のA波の区間(2025年12月10日〜2026年2月6日)は、第9回でフラットの候補(:3)として測った区間と同じです。A波が:5と確認されなければ、この候補はジグザグから外れます。未達型の候補で81%ラインは事後確認に使う基準です。エントリーは、より小さな段階の反転と近い損切りの位置があるときだけ検討します。
ジグザグの判定は、構造の確認と測定の記録で正確になります
- 構造:この記事の測定はモノウェーブの極点の価格・時間だけを使い、AとCが:5、Bが:3かは確認していません。構造記号を付ける方法は第4回で説明しました。A波の中のモノウェーブが推進波のルールを満たさなければ、その区間はジグザグの候補から外さなければなりません。
- 測定方式と基準の年:C/Aを記録するときは、どの測定方式か、どの年の基準かを一緒に書きます。2022年のBTCの候補のように、Cの長さ基準の168.6%とAの終わり基準の122.6%が違う判定を出す区間があります。2008年の時間の条件と2021年の価格・時間の限度は、本の後に出た基準です。
パターンが終わったように見える時点と、81%または61.8%の戻しが確認された時点も別々に書いておきます。そうすれば第8回の事後確認のルールを同じ記録の上で適用でき、短いCをすぐに未達型と決めつける間違いを減らせます。