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構造ラベル — :5と:3の並びでパターンの始まりと終わりを見つける

1・2・A・Bの番号を付ける前に波ごとに:5と:3の候補を書き、ラベルの並びからパターンの始まりと終わりを見つける方法をBTCの事例で説明します。

構造ラベル — :5と:3の並びでパターンの始まりと終わりを見つける

1・2・A・Bの番号を付ける前に、:5と:3の並びでパターンの始まりと終わりを見つけます。


第3回では、リトレースメント比率で前の波の構造候補を絞り込みました。その結果、波ごとに:5や:3、そしてその前にF・c・L・sのような文字が付いた候補リストが残ります。この記事では、そのリストを前後の波とつなげて一つのパターンにまとめます。


エリオット波動を数えるときは、ふつう目立つ安値に0を書き、1、2、3と付けていきます。番号を先に付けると、次の波が予想と違ったときに番号に合わせて波を伸ばしたり縮めたりすることになります。


ニーリーは進行ラベル(1〜5、A〜E)をパターンが確認された後に付けます。それまでは波ごとに構造ラベルと位置ラベルだけを書きます。次にパターンの最後のラベル(:L5・:L3)を探し、そこから逆に数えて始点を決めます。


構造ラベルは方向を、進行ラベルは位置を表します


ニーリーは相場の動きを二種類に分けます。一段階大きなトレンドと同じ方向に動けば推進波、逆方向なら修正波です。推進波には:5、修正波には:3を付けます。このラベルはモノウェーブ一つにも、数か月かかったパターンを一つにまとめた波にも付きます。


進行ラベルはパターン内の順番です。推進パターンは1〜5、修正パターンはA〜Eで書き、複合修正のW・X・Yは第12回で説明します。


数字の5と3は基本的に内部の波の数です。ただし、トライアングルは:3でありながら内部が3-3-3-3-3で、ターミナル・インパルスは:5でありながら内部がやはり3-3-3-3-3です。そのため、五回折れ曲がった動きを見てすぐに:5や1〜5を書くことはしません。


位置ラベルは:3と:5がパターンのどこに置かれるかを書きます


リトレースメント・ルールを経ても、一つの波に候補が複数残ることがあります。ルール6と7ではどんな構造も可能なので、条件の段落が当てはまらなければ位置ラベルで選びます。位置ラベルは:3・:5の前に付く文字で、前後の波とつなげられる候補だけを選ぶのに使います。


  • :F3:パターンの最初の:3です。パターンの冒頭、x:c3の直後、二つの:5の間に来ます。:F3が二回続けて出たら、二つ目の:F3からより小さい段階の新しいパターンが始まります。
  • :c3:パターン中間の:3です。パターンの始まりや終わりにはなれず、直後に大きく強い方向性の動きは来ません。
  • x:c3:標準修正二つをつなぐx波の位置の:c3です。前後のパターンより複雑であってはいけません。
  • :sL3:最後から二番目の:3です。直後に:L3が来るときだけ使い、連続する五つの:3のうち四つ目です。
  • :L3:最後の:3です。五つの:3でできたトライアングルやターミナルの終わりで、五つの中で最も小さければ、自分が形成された時間以内に完全に戻されなければなりません。
  • :s5:特殊な:5です。:L5の位置に来られますが、終わりを確認する反転が要らず、前の二つの波が5-F3かF3-c3でなければなりません。
  • :L5:最後の:5です。常により大きなパターンの終わりで、直前のラベルは:F3か:c3でなければなりません。

ダッシュ(-)でつないだラベルは同じパターンの中にあります。ダブルプラス(++)はパターンとパターンの境界で、二つの++の間にx波が入ります。


ラベルの並びが合って初めてパターン名を付けられます


パターンごとに構造の流れが決まっており、完成したパターンはラベル一つにまとめます。


パターン構造の流れ位置ラベルを付けた流れ完成後のラベル
トレンド型推進波5-3-5-3-55-F3-5-F3-L5:5
ジグザグ5-3-55-F3-L5:3
フラット3-3-5F3-c3-L5:3
トライアングル・ターミナル・インパルス3-3-3-3-3F3-c3-c3-sL3-L3のような流れトライアングル:3、ターミナル:5

この記事の例は、第3回の観察のルールでm0・m2を決め、ルールごとに全リスト(ルール4は条件別のリスト)を使いました。条件の段落はルール7条件dの最初の文だけを適用しました。


BTC週足波動チャートで、2021年2月1日から21日までの上昇を見ます。32,296ドルから58,353ドルまで80.7%上がり、モノウェーブ五つでできています。五つの波のリストには、5-F3-5-F3-L5に必要なラベルがすべてあります。


波m2/m1ルール必要なラベル
1波34.3%1:5
2波395.0%7、条件d:F3
3波35.3%1:5
4波309.0%7、条件d:F3
5波120.1%5:L5

1波と3波はルール1のリストの先頭にある:5を使います。2波と4波はm0/m1がそれぞれ291.9%、283.3%なので条件dです。条件dの最初の文は時間を比べますが、この週足波動チャートでは1〜5波がすべて点の間隔一つ分なので、この条件を満たし、:F3が付きます。同じ上昇を第6回では、1月22日に始まったより大きな上昇候補の5波一つとして数えました。


位置ラベルの長さの条件も満たします。


  • 3波 ÷ 1波:135.3%で38.2%以上です。
  • 4波の長さ:4,137ドルで、3波(11,719ドル)と5波(12,782ドル)より短いです。
  • 2波と4波の価格帯:37,989〜40,956ドルと45,571〜49,707ドルで、重なりません。

延長のルールは満たしません。5波は二番目に長い3波の109.1%(本の基準)、最も短い1波の147.6%(2006年Q&Aの基準)で、どちらも161.8%に届きません。2019年6月24〜26日の日足区間(10,621ドルから13,970ドル)は、同じ方法で見ると並びが合い、延長比率も270.5%で基準を超えます。ラベルの並びは候補を選ぶ最初の段階で、パターン名は次のルールまで確認した後に付けます。


候補ラベルの並び · 推進波の確定ではない
候補ラベルの並び · 推進波の確定ではないBTC / USDT · 日足ローソク足 · 週足波動の端点 · UTC。BTC 2021年2月。背景は日足、黒い線は週足モノウェーブです。0は直前の下落の終わり32,296ドルで、:5・:F3・:L5は候補ラベルです。緑の点線は2-4ライン、オレンジの線はその後の43,000ドルまでの下落です。並びの実演にすぎず、延長条件をクリアした推進波ではありません。

五回折れて上がっても、ラベルのリストが合わなければ推進波にはまとめません


BTC日足波動チャートの2023年3月の上昇は、形だけ見れば推進波の図によく似ています。


  • 区間:3月10日の19,549ドルから14日の26,387ドルまで、モノウェーブ五つ
  • 形:4波の安値(21,814ドル)が1波の高値(20,687ドル)の上にあり、5波は3波の191.7%まで長く伸びました。

候補リストで見ると違います。


  • 1波:次の波が81.0%戻したのでルール4です。観察のルールで決めたm0(3月9日の21,835ドルからモノウェーブ三つ)が1波の201.0%なので条件dで、リスト{:F3, (:c3), (x:c3)}には:5がありません。
  • 5波:価格が26,387ドルを再び超える前に、3月15日の23,897ドルまで54.4%戻したのでルール2です。リスト{:5, (:sL3), [:c3], [:s5]}に:L5はなく、ごくまれな候補の:s5だけがあります。

:s5は:L5の位置に来られるので、5波だけではこの並びを消せません。しかし1波のリストに:5がないため、この五つの波は5-F3-5-F3-L5にまとめられません。その後、価格は3月22日に28,868ドルまで上がりました。


必要なラベルと実際の候補リスト
必要なラベルと実際の候補リストBTC / USDT · 4時間足ローソク足 · 日足波動の端点 · UTC。BTC 2023年3月。背景は4時間足、黒い線は日足モノウェーブです。オレンジの:5と✕は、最初の波の実際のリストに必要な:5がないという意味です。五つ目の終わりには、実際のリストにあるまれな候補:s5?を表示しました。このリストには:L5がありません。点線は26,387ドル、右の灰色の点は3月22日の高値28,868ドルです。最初のラベルがないので、この推進波の並びは成立しません。

形が教科書の図と同じでも、最初の波か最後の波のリストが合わなければ番号を付けません。


ジグザグも5-F3-L5の並びと長さの条件で確認します


三回折れて下がった修正にA・B・Cを付けるときも同じ確認をします。BTC週足波動チャートの2024年12月の下落です。


波動きルール必要なラベル
A12月17日 108,353 → 20日 92,233ドル(14.9%下落)2:5
B→ 26日 99,964ドル5:F3
C→ 30日 91,530ドル5:L5

B波はA波の48.0%を戻し、C波はA波の終わりより下で終わりました。三つのリストに必要なラベルがすべてあり、5-F3-L5の流れの長さの条件も合います。


  • :F3の長さ:B波(7,731ドル)がA波(16,121ドル)とC波(8,433ドル)より短いです。
  • C ÷ A:52.3%で38.2%以上です。

この並びが合えば、三つの波は:3一つにまとまります。ただしC/A 52.3%は未達型の範囲なので、終わった後にジグザグ全体の81%以上を戻さなければなりません。


  • 反発:2025年1月7日の102,724ドル、全体の66.5%で止まりました。
  • 割り込み:1月9日に91,204ドルでCの終わりを割り込みました。

第10回では、この根拠から同じ区間を未達型ジグザグとして数えません。


ラベルの並びは一致 · 事後確認は失敗
ラベルの並びは一致 · 事後確認は失敗BTC / USDT · 日足ローソク足 · 週足波動の端点 · UTC。BTC 2024年12月〜2025年1月。背景は日足、黒い線は週足A・B・Cの候補ラベルの並びです。緑の反発は102,724ドルで、オレンジの点線である下落全体の81%回復ライン105,157ドルに届きません。その後Cの安値を割り込むので、未達型ジグザグの事後確認は失敗します。ラベルの並びだけが合う事例です。

B波がC波より長かったら、:L5の条件で不合格になります。そのときは三つの波をジグザグにまとめず、別の並びを探します。


パターンは終わり(:L5・:L3)から逆に数えて始点を見つけます


パターンの始点は目立つ安値から選びません。パターンの切り出しは終わりから始めます。


  1. :L5か:L3が出るまで波ごとにラベルを追い、出たらその波の終わりに丸を描きます。
  2. そこから左へラベルを三つ数えます。三つ目の波のラベルが:F3、x:c3、:L3、:s5、:L5のいずれか一つだけなら止まり、そうでなければ一波ずつさらに左へ進みます。
  3. 止まった波が:F3ならその始点に、ほかのラベルなら終点に丸を描きます。
  4. 二つの丸の間の波の数は奇数でなければなりません。偶数ならさらに左で探し直します。

2021年2月の例に当てはめます。


  • 三つ左::L5(5波)から4波、3波、2波へ進むと:F3に出会います。2波の始点に丸を描くと、間の波は2〜5波の四つ(偶数)です。
  • さらに一つ左:1波は:5なので止まりません。その前の下落波(1月29日の38,532ドル → 2月1日の32,296ドル)はルール5なので、リストに:F3、:c3、:5、:L5、(:L3)があります。
  • 丸の位置:この下落波が:L5なら丸は32,296ドルに描かれ、間の波は五つ(奇数)です。:F3なら丸は38,532ドルに移り、六つになって合いません。

2月の上昇を五波のパターンにまとめるには、直前の下落が前のパターンの終わりでなければなりません。


同じ終わりから3・4・5波だけを切り出して5-F3-L5と読む方法も、リストだけ見れば可能です。この場合、三つ左の2波がx:c3・:L3・:s5・:L5のいずれかで終わらなければなりません。2波には条件dの最初の文で:F3が付きますが、同じ条件のほかの文がx:c3や:L5を加える可能性があり、この記事の計算では決まりません。パターンの切り出しは波ごとにラベルが一つだけ残った後に使う手順なので、この記事では二つの解釈を両方書き、一方の候補が消えた後にまとめます。


以下は売買計画の一例です。ニーリーのパターン判定ルールとは別物です。数字は2021年2月の上昇が終わった後の売り計画に合わせました。


  • 並びの条件:直前の五つの波のリストに:5・:F3・:5・:F3・:L5が順にあり、4波(4,137ドル)が3波(11,719ドル)と5波(12,782ドル)より短いです。
  • 終わりの確認:2波の終わり(37,989ドル)と4波の終わり(45,571ドル)を結んだ2-4ラインを期限内に下抜けます。期限は:L5の形成時間(点の間隔1つ分)に時間単位一つを足した2つ分です。2021年には1.24個分で、実際の時刻では高値から0.6日後の2月22日UTC午前10時に約53,584ドルで割り込みました。
  • エントリー:割り込みを確認した後、2-4ライン(約53,584ドル)の下で売ります。
  • 損切り::L5の終わり58,353ドルの上です。
  • 利確:下落が:L5の値幅の100%を戻して:L5の始点(45,571ドル)に届いたら半分を手仕舞います。2021年には120.1%戻して43,000ドルまで下がりました。
  • 無効化:価格が58,353ドルを超えたら、その波を:L5とは見ません。:s5は:L5の位置に来ても反転が要らないので、最後のラベルを:s5か:5として見直します。

期限に単位一つを足すのは:L5の最低限の確認基準です。第8回の推進波の事後確認は5波の形成時間そのものを期限に使うので、その基準では1.24個分は遅すぎます。週足波動チャートは一つ分が半週なので、この記事ではこうした期限を下位の波動チャートで測り直します。


ラベルを判定する前に三つを確認します


  • ツールの範囲:この記事のモノウェーブは、足ごとの高値と安値を1時間足の順序でつないだもので、中立性のルールは適用していません。2019年6月の例の2波(8時間)・4波(1時間)のような短いモノウェーブは、中立性のルールを適用すると数が変わることがあります。
  • ルール6・7になった波:ニーリーはQ&Aで同じ段階の:5と:3を比べました。:5は直前のモノウェーブを、それが形成された時間より短く完全に戻し、:3は直前のモノウェーブを61.8%より多くは戻さず(たいていそれより少なく)、時間は同じかそれ以上かかります。傾向の説明なので、この記事では候補を比べるときの補助的な基準としてだけ使います。
  • 3-3-3-3-3の二つの意味:五つの:3が続くと、トライアングルとターミナル・インパルスの二つが可能です。推進波の必須ルールに従えばターミナル(第7回)、従わなければトライアングル(第11回)です。

ニーリーは別のQ&Aで、この段階的な手順は初心者のための標準的な順序で、概念を身につければ細かい手順をそのまま踏む必要はないと答えました。この記事ではこの標準的な順序に従い、逆に数えた間の波の数が奇数で、その並びがパターンのルールまで満たしたときに1〜5やA〜Cを書きます。それまでチャートには候補ラベルと丸だけを表示します。